「歯の役割」っていろいろあるんです★

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■歯の役割と仕組み

みなさんは歯の役割を知っていますか?
まず「咀嚼(そしゃく)」というのが一番に思いつくところではないでしょうか。
それ以外でも「見た目」「発音を助ける」「体の姿勢やバランスを保つ」「噛むことで脳に刺激を与える」など私たちの毎日の暮らしに不可欠な役割も担っています。

65歳以上の日本人2万人以上を対象とした4年間の調査では、残った歯の数が少ない人ほど寿命が短くなることが明らかになっています。
これは、かみ合わせが悪く平衡感覚が狂いバランスを崩しふらつきを増大させてしまうからです。
さらに歯が抜けると顔の輪郭が変わり老けて見えてしまうこともあります。
それは、歯が内側から唇や頬をサポートしているからです。
歯の喪失や歯周病は口だけの問題ではなく、体全体に影響を及ぼしているので、日々の口腔ケアが非常に大切です。

■歯を失う原因

歯を失う二大原因はむし歯と歯周病です。
子供のうちは歯周病のリスクは低く、特殊な場合を除いてあまり問題になることはありませんが20代以降になると歯周病のリスクは徐々に増加してきます。
そして40代後半になると、むし歯より歯周病で歯を失う方が増えてきております。

Silent disease(サイレント ディジーズ=沈黙の病気)と呼ばれ、痛みなどの症状が少ないのも大きな特徴です。
穴が開いて痛みが出た、むし歯は、患部を削らなければ進行が止まらなくなります。
再治療の度に、歯はダメージを受けていき、最後は抜歯になることも珍しくありません。
ご自身の歯を守るためにも、早期発見が大切です。

■具体的な予防

歯の表面に付着したプラーク1mgの中に細菌が約3~10億います。
そして細菌は食べ物に含まれる『糖』を分解して酸をつくります。
その酸が歯の表面のエナメル質を溶かしてしまいます。
このように食事の度に歯を溶かす『脱灰(だっかい)』が起きますが、唾液はその逆の『再石灰化(さいせっかいか)』という作用でエナメル質を復元します。

初期むし歯であれば、再石灰化を促すことで、削ることなく歯を修復できる場合があります。
わたしたちのお口の中では『脱灰』と『再石灰化』が行われバランスを保っています。

■再石灰化を促進するためには

歯垢をブラッシングなどできれいに落とすこと、唾液が充分に歯の表面に接触するようにしておくこと、                  再石灰化促進効果のある歯磨き粉、トリートメントを使用することは大切です。
治療した後の歯も、再発防止、むし歯の早期発見に努めるべきだと考えます。
健康な歯に勝る治療はありません。

■まとめ

口腔ケアの基本は、健康な方なら「歯磨き」からです。
口の中を清潔にすることで心地よさや爽快感が得られるだけでなく、生活の質(QOL)の向上や全身の健康維持・向上につながります。
大切な歯を守る正しいケアを、ぜひ今日から始めてください。